咳の原因として風邪が多いですが、2週間以上続く咳は風邪ではない可能性があります。風邪の原因は80~90%がウイルスで、残りが細菌とされています。風邪のウイルスは体内に侵入して増殖しますが、増殖する力が弱いので2週間も生きられません。安静にしていれば自然に治ります。一方、細菌による風邪はふつうの風邪に比べて症状が重くなることもありますが、抗生物質を使うことで速やかな治療が可能です。2週間を過ぎても咳が治まらない場合やまだ1週目でも数日間眠れないほど激しい咳が続く場合は、風邪以外の病気の可能性があります。肺癌や結核、間質性肺炎、心不全など重篤な病気の場合もあるので、呼吸器専門医を受診することをおすすめします。